臨床検査技師の就活の流れを解説!いつから始める?【新卒】

就活

臨床検査学科に通っている学生さんは、最終学年になる頃には就職活動を始めると思います。その後の人生に大きく関わるビッグイベントです。

今回は、臨床検査技師を目指す場合は就活をどのように進めていくか書いていきます。主に新卒の方が病院就職を希望する場合の流れになっています。

「いつから就活を始めればいい?」

「就活の流れは?」

「就職先(病院)の選び方は?」

「就活で気をつけることは?」

こういった内容についての記事になっています。

就活はいつから始める?地域によっては募集が遅いところも

まずはいつから就職活動を始めるべきかという内容です。これには地域差がありますが、就活をする年の5月ぐらいから始めておくとスムーズです。

具体的には、春あたりから病院探しをしておき、6月あたりから募集が始まるのを待つといった流れです。

そして、募集が始まる時期には地域差があります。早いところだと5月ぐらいから募集が出ていますが、遅いところは年末あたりに募集し始めることがあります。

大事なのは、いつ募集が始まってもいいように早めから動いておくことです。候補の病院が多い方が、自分に合った病院を選びやすいですからね。募集が早くても遅くても対応できるようにしておくことが大切です。

【新卒】就活の流れ

臨床検査技師の就職活動は、春ぐらいから始めている人が多いです。ここではその流れを、私の学生時代の体験を含めて紹介していきます。

まず、5月ぐらいから病院探しを始めます。

この時、自分が何を重視するか2、3個決めておくと病院を選びやすいと思います。また、病院探しの段階ではあまり選り好みせず、出来るだけ多くの病院をリストアップしておくのがおすすめです。そうすることで、第一希望の病院に通らなかった場合に次に受ける病院を見つけやすくなります。

私の場合だと「通勤しやすさ・休みの取りやすさ・規模が大きいこと(経験を積めそうだから)」という3点を重視して病院を探しました。

7月あたりになると、病院の募集が増え始めます。早いところだと、それより前から募集を出している病院もあります。そのため、6月あたりからは求人情報をこまめにチェックしておく必要があります。

求人情報は病院のホームページをチェックするのがおすすめです。理由は、学校に求人票が来るより早く掲載されることが多いからです。

求人情報をこまめにチェックするために、自分がリストアップした病院の求人ページのリンクをスマホのメモに保存しておくのもおすすめです。それを毎朝通学する際にチェックしておけば、見逃す心配もないですね。

自分の受けたい病院の募集が始まったら、受験条件などを確認します。見学必須の施設も多いので注意が必要です。また、大学病院などでは専門試験や小論文などもあるので、その対策も必要になってきます。

そのあとは、可能であれば病院見学にも行っておきたいです。必ずしも試験結果に影響があるとはいえませんが、行っておいて損はないです。見学しておくと検査室の雰囲気を少し見ることができ、自分に合っている職場かどうか判断する材料になります。

そして受けることになったら、履歴書を提出し就職試験に臨むという流れになります。

履歴書の添削と面接対策については、学校のキャリアセンターなど就活担当の人にお願いしておくと安心です。数多くの生徒の就職活動に携わってきた方達なので、役立つアドバイスを多くもらえると思います。また、時間がないなら研究室の教授などに頼むといった方法もあります。

【就職先】病院の選び方

病院就職を考える場合、就職先は「大規模病院・大学病院」か「中小規模の病院」という分け方になると思います。それぞれに特徴があるので、自分に合った就職先を選ぶ必要があります。

大規模病院・大学病院は特定の分野に強くなれる

大規模病院・大学病院では、ひとつの部署に固定となる場合が多いです。いくつかの部署を掛け持つこともありますが、全ての分野を行うことは少ないでしょう。

この場合のメリットは、自分の配属された分野に強くなれることです。

たとえば細菌検査室に配属されれば、細菌の検査を毎日行うことになります。そして、大規模な病院だと検体数も多いので、より多くの症例に触れることができます。そのため、細菌について様々な知識を得られることに繋がります。

ひとつの分野に特化しているため、周りの技師さんもその分野の資格を持っている方が多く、二級試験なども受験しやすい環境だといえますね。

特定の分野について専門性の高い技師になれることは、大規模病院で働く大きなメリットです。

中小規模の病院はオールラウンダーな技師になれる

中小規模の病院では、全ての検査を掛け持つ場合も多いです。一人の技師が検体検査や採血、生理機能検査などを行うことができるため、オールラウンダーな技師を目指すことができます

検査数は大学病院に劣りますが、様々な検査に触れることができるため、検査技師のできる検査を幅広く行いたいという方に向いている就職先だといえますね。

見学に行くのがおすすめ

どの病院を受けるにしても、見学には行っておきたいです。少し前でも触れましたが、見学では職場の雰囲気を知ることができるからです。

見学では1時間ぐらいしか病院を見ることはできませんが、それでも職場の雰囲気を知っておくことはプラスになります見学でプラスに感じたことは志望動機に加えることもでき、面接でも活かせます。また、内定をもらえて働くことになった場合は、少しだけでも職場の雰囲気を知っておくと入職前の不安が減りますからね。

ちなみに、病院によって見学の申し込み方法は異なります。採用担当者にメール・電話をすることが多いですが、専用のフォームから申し込む病院もあります。

【関連記事】臨床検査技師の就活は難しい?現役の検査技師が解説【新卒・病院希望の場合】

就活で気をつけること

就活で気をつけることはいくつかあります。

ここでは「就活を始める時期」と「面接で最低限気をつけたいこと」をまとめていきます。

就活は早いうちから始めたい

就活は早いうちから始めておくと、後々楽になります。

病院の募集が始まるのは6月以降が多いです。ただ、それより早い時期(5月ぐらい)からちょっとずつ行動し始めておくと、スムーズに就職活動ができます

とはいっても、5月はまだ募集が少ないです。そのため、この時期は病院を少しずつリストアップしておくのがおすすめです。そうしておけば、病院の募集を見逃す心配がなくなります。また、病院の募集が増えてくる夏ごろにも慌てずに就活を進めることができます。

早いうちから病院探しをしておき、就職先の選択肢を多めにリストアップしておくことはおすすめです。仮に第一志望の試験で上手くいかなかったとしても、次に受ける病院を決めやすいですからね。

面接で気をつけること「明るく・大きな声で」

面接で気をつけることはいくつかあります。その中でも「明るく話す」「大きな声で」は、必ず意識しなければいけないポイントです。

普段から慣れておらず、「明るく話す」ことに抵抗がある人もいると思います。そんな人は、ハキハキ大きな声で話すことを意識するのがおすすめです。これを意識するだけでも、明るく聞こえるようになります。

また「沈黙しない」ことも大事なポイントだと思います。面接では答えが分からない質問をされることもあります。そこで少し考えても分からなかったら、変に取り繕わず分からないことを認めることも必要だと思います。大事なのは沈黙しないことです。面接は面接官とのコミュニケーションでもあるので、あまり間を空けないことを意識してみるのもおすすめです。

面接の時に私は卒業研究について踏み込んだ質問をされましたが、内容が専門的だったため「自分の勉強不足でお答えすることができません。申し訳ございません」と答えた記憶があります。

就活は早めの行動が大事

就職活動は早めから行動することが大事です。ここまで書いてきたように、早めに候補の病院をいくつかリストアップしておけば、ひとつ目の病院が上手くいかなくてもすぐに次の病院を見つけることができます。早いうちから就活を進めておくと、後半に病院探しで慌てる心配が少なくなるのでおすすめですよ。

また、国家試験対策も早めから行っておくことをおすすめします。夏までに勉強をある程度仕上げておけば、病院の募集がピークを迎える秋ごろに就活に集中できます。

就活で満足いく結果を得るためには、国家試験対策も含め早めの行動がとても大事です。

【関連記事】臨床検査技師の国家試験対策まとめ(科目別)

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