臨床検査技師の病院の選び方【おすすめの就職先は?】

就活

臨床検査技師を目指す上で必ず通る道が就活です。

就職先には病院や検査センター、企業などがあります。今回はその中でも「病院」にフォーカスした内容になります。

就職する際にどのような基準で病院を選べばいいか、そしておすすめはどういった施設なのかを書いていきます。

実際に病院に就職した経験を踏まえた内容になっているので、参考にしてみてください。

就職先選びのポイント

病院選びではいくつかの条件でチェックすると、自分の考えが整理しやすいです。

ここでは「給与」「仕事内容」の二つから病院選びを見ていきます。

お給料がいいのは?

病院といっても、いくつかの種類に分けることができます。給与面で考えると「公的な病院」か「民間病院」なのかが一つ目の大きなポイントになります。

公的な病院には「県立病院」などが当てはまります。日赤など公的病院に準ずる施設もこちらに分類できます。また、大学病院もこちらのグループに入れて考えてもいいと思います。

これらの公的病院は検査技師の中でも給与が良く安定している場合が多いです。その反面、就職先としても人気があるので就活の難易度はやや高めです(知名度が高いことも影響してそうですね)。

一方、民間病院(⚪︎⚪︎グループなど)は給与にばらつきがあります。そのため、しっかりと募集要項などでチェックしておかないと、給与が少なくて困ることも起こりがちです。

仕事内容の違いは?

仕事内容で病院を分ける基準として「ISO15189」の認定を受けているかが一つのポイントになると思います。

大規模な病院や大学病院などはISOの認定を受けていることが多いです(認定を受けているかは各病院の検査室のホームページで確認できます)。

ISOの認定を受けている施設は検査環境が整っており、経験を積みやすいです。検査技師として様々な症例に出会いたい、たくさん経験を積みたいという人にはおすすめな就職先です。

ISOの認定を受けている病院で働くデメリットとしては、事務作業が多いことがあります。

ISOは数年に一度審査が入るため、検査の品質を高い水準に保たなければなりません。そのために検査データをまとめたり書類を整理したりする事務作業が多いです。こういった事務作業は検査の合間に進めるので、終わらなかった分は業務終了後に行うことになります。したがって、残業も比較的多いです。

「ISO15189」はその検査室の検査結果の信頼性・品質が高いことを保証するもの。規模の大きな病院は認定を受けている場合も多いです。

一方、ISOの認定を受けていない病院は事務作業が少なくなる分、残業が少ない傾向にあります。

ただ、認定を受けていない病院は検査室の規模にばらつきがあります。

比較的大きな病院だと、検査機器なども一通り揃っており経験を積みやすい環境になっています。中規模以下の施設になると検査の一部を外注に委託しているため、経験を積むことを重視している人にはおすすめしにくいといえます。

おすすめはどんな病院?新卒の場合は?

おすすめの病院は、自分がどんな検査技師になりたいかで変わってきます。

「たくさん経験を積みたい」「給与や待遇面を重視する」という人には、先ほど書いた「公的病院」がおすすめです。これらの施設は待遇面が良い場合も多く、検査環境が整っており充実している傾向にあります。そのため、経験も積みやすいです。

「一つの分野だけでなく色々な検査のできる検査技師になりたい」という人には中規模〜小規模な病院も選択肢といえます。規模が小さめの病院になると、一人の技師が複数の検査を掛け持ちすることも多くなります(検体検査と生理機能の掛け持ちなど)。

オールラウンダーな検査技師を目指すことができ、様々なスキルを身につけられることがメリットだといえますね。

また、新卒の場合は公的病院や大規模な病院を狙いやすいです。これらの病院は新卒の募集に力をかけていることも多いです。逆に転職で狙おうとすると、資格を持っていないと他の採用希望者に勝てないため、新卒で就職するより難易度が上がる傾向にあります。

新卒で就活する際は公的な病院も狙いやすいので、選択肢に入れておくのもおすすめです。

病院見学も大事

就活では病院見学も重要です。

検査室の様子を見ることで、自分がやってみたい検査を行なっている施設なのか把握できます(微生物検査などは病院によっては実施していない施設も多い)。

また、病院見学に行くことで職場の雰囲気もわかります。実際に働いている技師さんが心に余裕がありそうか、挨拶を返してくれるか、人間関係は良さそうかなどは大事なポイントです。

まとめ

病院に就職する際は、まずは自分がどんな条件を求めているのかを整理することが大事です。その中でも優先順位をつけ、自分に合った病院をリストアップしていくと、後悔のない就活になると思います。

その上で病院見学にも行って、自分が働いていけそうな雰囲気かチェックすることも重要です。

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